本ページでは主に2つのものを公開する。1つ目は、 Windows 上で動作する pdf2svg である。もう1つは textext という inkscape プラグインの日本語化したファイルである。双方ともに、公開とその構成法の紹介をする。
まず、筆者の tex, inkscape 環境について述べておく。 tex については Cygwin 上で platex を、
Cygwin で 日本語 TeX --- ptetex を簡単インストールで公開されているパッケージを用いて利用している。 inkscape に関しては
inkscape のダウンロードページから Windows 7zip のものを自分で解凍して用いている。
利用方法: pdf2svg の動作には poppler-data が必要である。poppler-data は
Popplerのページからダウンロードできる。
pdf2svgは poppler を利用し、 pdf を svg 変換にするソフトウェアである。
コマンドラインからは、
pdf2svg ~~.pdf ~~.svg page
で利用できるが、 poppler-data がないと動作が行われない。そのため、 c:/target/etc/share/poppler... もしくは カレントディレクトリに etc/share/poppler... として配置しておく必要がある。
デフォルトでは c:/target/etc ... にファイルがあることを必要とする。同梱の libpoppler-3.dll.mod を libpoppler-3.dll リネームすると、カレントディレクトリ以下を見に行くようになる。(バイナリを書き換えてある)
textext に関しては本家と同様 inkscape.exe があるフォルダの下、 share/extensions に textext.ink, textext.py をおく。
利用されている pdf2svg が poppler-data を必要とするため、上述の c:/target 以下、もしくは、dll を差し替えた場合は、カレントディレクトリとなる c:/cygwin/tmp に poppler-data を用意しなくてはならない。(tmp のディレクトリは設定による)
Cygwin が c:/cygwin にインストールされているのを前提にしているので、そうでない場合は 658行目前後を編集する必要があるかもしれない。
また、環境によっては、751行目等を編集する必要もあるかもしれない。
気になることがあれば、気軽に中野までメールしてください。
先に述べたように、 textext は便利なプラグインであるにも関わらず、 Windows 環境において、日本語を上手に扱えないケースが存在する。textext は、内部で用いる pdf から svg への変換方法を、3通り用意している。ところが、筆者の Ubuntu, Windows の環境では Windows 環境で作成した pdf ファイルを pstoedit というソフトウェアを用いて svg にすることができなかった。textext が pstoedit ではなく、 pdf2svg というソフトウェアを pdf, svg 変換に用いる設定にすれば動くのではないかと思われた(3通りのうちの、別の手法にする)。筆者 Ubuntu 環境では、textext は pdf2svg を用いているようであったが、 Windows 環境には pdf2svg のパッケージは存在しない、よって、 Windows 上で動く pdf2svg を作成することにより問題が解決すると考え、実際に試行錯誤のうち成功した。